週末ユーロステップ

川崎ブースターがBリーグ/高校/大学など、日本のバスケについて書いていきます

川崎のバスケに関する勝手な考察②

皆さんこんにちは、TAMAIと申します。

 

前回の記事で初めて川崎のバスケについて諸々と書き連ねましたが、そのボリュームに反比例するかのように内容が伴わなかった点と、今回の更新まで1ヶ月以上間が空いてしまった点に反省しっぱなしの今日この頃です。

 

さて、こちらの記事では川崎のオフェンスの一部分について長文で書きましたが、記載の通り今回はディフェンスに関して徒然に書いていければなと思います。繰り返しにはなりますが、内容としてはTwitterの140文字では書き切れない川崎のバスケに対する超個人的で勝手な考察となりますので、基本的には適当に読み流して頂ければ十分かなと考えています。ただもしご一緒に考察をしてくださる方や、勉強になると思ってくださる方がごく少数でもいらっしゃればそれは大変嬉しい所存でございます。

 

前置きはほどほどにしないとまた長ったらしくなりますので、早速本日のアジェンダいってみましょう。

 

1.スクリーンに対する守り方

2.ディフェンスバリエーション

3.部門別ディフェンスリーダー(非公式)

 

1.スクリーンに対する守り方

これはバスケットにおけるディフェンスそのもののお話にもなるのですが、スクリーンに対する守り方は人間の煩悩の数と同じ108種類…はさすがに言い過ぎでだいたい15種類ぐらいと言われています。ただ15でも十分多いなと感じますし、僕は正直に申し上げていくつかしか知りませんので細かい言及は避けたいと思います。…一応少しずつ学んでいこうという気持ちはあります。。。

そしてかれこれ2ヶ月以上前になりますが、ホーム栃木戦(11/23,24)のゲームデープログラムに興味深いコンテンツがありましたので記載の内容+αについて動画付きで書いていきます。「そんなの知ってますけど…」という方は躊躇なく読み飛ばしてください。

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「スイッチ」

西川とミークスがマークマンを替えて(スイッチして)います。川崎のディフェンスのお話…とテーマを掲げておきながら1つ目から三河のものをお借りしている体たらくですが、実はなかなかその場面を見つけられないぐらい川崎はこのスイッチディフェンスを使わないチームでもあります(2でご説明しますが「ありました」かもしれません)。一方で今季のBリーグ全体ではピック&ロール対策の一つとして頻繁に見るようになったなと感じており、具体的には北海道・A東京・三河・琉球等は場面にもよりますが割と多用するなとお見受けしています。ピックそのものでのギャップを作らせず例えば3Pをビャッと打たれるリスクは少ない反面、当然身長やスピードのミスマッチは起きやすくなるディフェンスです。

 

「ファイトオーバー」

比江島に対する辻のディフェンスにご注目頂けますでしょうか。川崎のディフェンスは「ファイトオーバー至上主義」…はさすがに言い過ぎかもしれませんが、オンボールスクリーンに対してはこの守り方が一番多いかなと思います。オフェンス2人(スクリーナーとユーザー)のスペースに割り込むようなディフェンスで、プルアップジャンパー(ドリブルからのストップジャンプシュート)は2P・3P問わず打たれにくい一方、ドライブ→レイアップなどリングへのアタックはヘルプがないと守り切れないことが多いです。

 

「スライド(アンダー)」

 田渡から見て、篠山がスティーブンソンの後ろ(リングに近い側)を通っています。前述のファイトオーバーとは違い近道をするディフェンスのためドライブ等にはある程度対応できますが、マークマンとの距離が出来やすくプルアップジャンパー等には弱い守り方です。特に相手ハンドラーの3P%があまり高くない場合には有効な反面、例えば渡邉(栃木)・富樫(千葉)・辻(川崎)あたりに対しては(射程範囲内であれば)絶対にしてはいけないディフェンスだと思います。用語としてはスライドよりアンダーの方がよく聞くような気がします…解説の方なんかもときどき使っていますよね。

 

「ショウ」

 ボールマンに対してスクリーナーのディフェンス(ここではバンバ)が、スイッチと見せかけて相手を牽制しその後の動きを遅らせる守り方です。ほんの一瞬とは言え自身のマークマンを空けてしまいますので、チームでの連携が取れているかつすぐに戻る敏捷性を持ったビッグマンでないと難しいディフェンスと言えると思います。川崎では鎌田がかなり忠実にショウで対応していて、またチームとして多いのは栃木かなという印象ですかね(あくまで印象)…。ちなみにツイートにも記載の通り、ショウは「show」のショウです。

 

「ブリッツ」

こちらはショウの派生形で、スクリーン時にボールマンに対してダブルチームを仕掛ける攻撃的なトラップディフェンスです。「急襲」という意味の英語でそこから名前が付いているらしいのですが、このディフェンスをよく使うチーム…も僕の知る限りでは栃木ではないかと思います。観戦していてあー確かにロシターと渡邉にやられた記憶があるな、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。ちなみに川崎はこれ以外にも、ウイングにボールが入った瞬間やローポストに対してダブルチームにいくパターン等があります。

 

以上、川崎でもよく見られるオーソドックスなものを中心にご紹介致しました。ちなみに余談ですが今回は皆様のTLに謎の動画が現れてご迷惑をお掛けすることがないよう、バスケ仲間のMOMOTAくんに素材の用意を全てお願いしました。TAMAI、MOMOTA、週末…これらが一体何を意味するのか全く見当もつかないZ……くだらないことを書いてないで次いきましょう。

 

2.川崎のディフェンスバリエーション

さて上記の内容を受けて、実際に川崎のディフェンスにはどんな傾向やパターンがあるのかというお話にこちらの項目では触れていければなと思います。まず1で言及したオンボールスクリーンに対する守り方に関してですが、個人的には1/23の横浜戦(第20節)から大きく変わったのかなーと感じております。

具体的にどの辺が…と言うと例えば積極的に前に出るということが少なかったファジーカスがショウで対応したり、全体的にスイッチの頻度が明らかに多くなったりといった感じです。これはエドワーズの故障によりバンバがベンチ入りしていることや、オフェンスに的を絞らせないための施策として練習でやってきたことを試合で実践したこと等が要因として挙げられます(あくまで想像ですが)。とすると僕が勝手に提唱していた「ファイトオーバー至上主義」も終焉を迎え、ディフェンスのダイバーシティ化がこれから進んでいくことになるのでしょうか。

 

はい、それでマンツーマンのディフェンスバリエーションが増えて他にはというお話ですが、フリースロー後などは結構頻繁にゾーンディフェンスを敷きますよね。ハーフコートの場合はほとんど「2-3」で、オールコートから入るパターンだと今のところこの2つは認識できています…。

 

A「2-2-1→2-3」

B「1-2-2→2-3」

 

個人的に面白いなと思ったのはBの場合の、エドワーズの運動量を生かして先頭の1から後列の3のサイドに大移動するスタイルです。前提としてAもBもスティールやターンオーバーを狙うというよりは、ボール運びに時間を掛けさせてハーフコートオフェンスを停滞させることが主な目的かと思います。ただエリアを守ることが原則のゾーンディフェンスながら、特別指定選手・増田が京都戦で戸惑っている様子を見るとかなり細かいルールや決まり事があるんだろうなとお見受けしています…それはもちろんオフェンスでも…プロってすごいや。。。

 

 あとは川崎のディフェンスの「弱点」と表現してしまうと少し語弊があるかもしれませんが、ある意味癖になっているオーバーヘルプは特に力のあるチームにはよく突かれているなと感じています。具体的にはPnR起点で崩された後のドライブや、得点力のある外国籍のローポからのアタックに対して、ヘルプに寄り過ぎてキックアウト→3Pというパターンが多いです。それがいいディフェンスが出来ている時は、ヘルプ後のローテーションがスムーズだったり、ヘルプを匂わせる絶妙な位置にいて駆け引きをしたり(これは特にファジーカスや長谷川が上手い)とやはり何かしらの要因はあるなぁという感じです。個人的に川崎のヘルプディフェンスは、全員で守ってる感があってとても好きなんですけどね。

というかこの項目も画像や動画を用意して説明するべきでしたね…配慮が足りず申し訳ありません。

 

3.部門別ディフェンスリーダー(非公式)

さてだらだらと書き続けた結果なかなかの文字数になってしまいましたので、残念ではありますが当コンテンツはまたの機会にしてこの記事はここまでにしようかなと思います。

バスケットという競技においてディフェンスは、選手やHCのインタビュー等でも常に強調される重要なファクターですが、守り方のスタイルはチームによって様々でその違いを見るのも観戦を楽しむ要素になると考えています。ただ相手チームのシュートが入った・外れたと一喜一憂するだけでは物足りないなという方は、教えるなんて偉そうなことを言える程僕は詳しくはないのですが、ぜひこれから一緒に学ばせて頂ければと思います。

 

今回の記事も内容にまとまりがなくあっちにいってこっちにいって…という感じはまさにユーロステップそのものでしたが、楽しんでくださる方がいらっしゃればそれは何よりでございます。Bリーグはこの連休を終えると3週間程お休みに入りますので、次回は日本代表について書いていこうかと思います。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。